漫才ギャング-リローデッド-の感想及び考察

 

 

 

 

はてブロ初心者なのですが、漫才ギャングの感想を書き留めたい衝動が抑えきれず、、稚拙な文章ですが、ぜひお付き合いください🥺🙏🏻

 

まずは、5/4から銀座博品館劇場ではじまり、6/4にクールジャパンパーク大阪TTホールで大千秋楽を迎えた舞台漫才ギャング、お疲れ様でした!🎉

 

この1ヶ月間同じ会場に通いつめ、ここまで熱を持ってリピートする舞台は私自身はじめてでした。

 

いつ行ってもステージには好きな人が立っていて、いつもと変わらない笑顔(と、野犬のような目)で演技をしている。

 

それって当たり前じゃないよね〜〜とちょっと前のコロナ大流行期を乗り越えた今思えるね、、

 

毎公演たくさん考えて観劇していたので書き留めたいこともたくさんあるのですが…とりあえず2つの会場と漫才ギャングという舞台の相性について書きたいと思います。

 

 

1.会場と舞台の相性について

2.演出について

3.原作との違いについて

4.恋愛相関図

5.ドラゴンフライという名前について

6.まだ考えていたいこと

7.良質な舞台の定義

 

⬆️すみません、初心者すぎて目次がうまく作れませんでした涙

 

 

 

 

 

1.会場と舞台の相性について

 

初日に博品館劇場の座席に座った感想は

「椅子かっったい!視界が前の人の頭!」

 

初っ端からsageですみません。普段あまり博品館劇場ほどのキャパの劇場に足を運ばない素人の感想です…。

対して、TTホールの座席はゆとりがあり柔らかく、通路を挟んだ後列は傾斜がよりあって見やすい印象でした。

 

こんなことを言っていますが、結果から言うと

 

漫才ギャングにはTTホールよりも博品館劇場の方が相性が良かったと感じました。

 

 

着目したのはキャパによる音響の違いです。

 

博品館劇場はキャパが狭く、比較的小さい劇場なため、あまりマイクの音量を大きくしていなかった印象があります。

わりと後列でも地声が聞こえていました。

 

それに対しTTホールは博品館劇場の約2倍のキャパになるため、後列にも声を届けるためにマイクの音量をあげていたと思います。

やっぱり博品館劇場に比べたら、スピーカー越しの声の方が耳に入ったなぁ

 

漫才ギャングはアドリブ多めのコメディー作品なことに加え、漫才シーンもあるためライブ感(臨場感の方が正しいのか??)が必要になってくると感じます。

と、なると生感が強い博品館劇場の音響の方が、漫才ギャングには合っていたかなぁと個人的には思います。

 

作品との相性の話なので、劇場自体の優劣ではないよ!!!(強調)

どちらの劇場も思い出のある、だいすきな劇場です。

 

 

 

 

 

2.演出について

 

もうほんとに思うことがありすぎてなにから順に書いていくか迷うんですけど(構成組み立てずに書き進めてしまっている)、とりあえずひとつずつ拾っていきます。

 

まず最初にいいですか?

オープニングの映像、ちょーーーーー好きです!!!!!

 

あの部分だけでもメディアに公開してもらえないでしょうか、、、ちょーイカしてるOPでだいすきなんですけど、、、、

でも思い直しました(はやい)

あのOPって、バミリ0番に置かれたサンパチマイクが照らされるところまでがセットで “良い” んですよね。

 

カッコイイ映像とカッコイイ音楽(Set Your Goals)、それが静まったと思った時に照らされる1本のマイク

視覚と聴覚で脳を刺激させられて、心拍数も爆上がりします。

 

序盤のラジオのシーンで漫才ギャングの世界へ導入、あのOPの映像で完全に惹き込まれる感じがします。

これたぶん、マギーさんの思うツボです。悔しい。

 

 

あと1つ、気になっていたのが、

BGMのぶつ切り。

 

これ初日すっっごく違和感を感じて困惑したんです。

えっ、絶対全部フェードアウトさせた方がいいじゃん。って

 

実際フェードさせてるところもあるので、理由があってぶつ切りにしているのだろうと考えつつその後の公演を観劇していました。

 

私なりの結論としましては、

場面の切り替えのため

かなぁ、と思いました。

 

この結論には正直納得がいっていません。

なにかしらの効果があるためにそうしているのでしょうから、工夫の正解を見つけたかったのですが大千秋楽に間に合いませんでした、、

もしかしたら、時間の進みとか登場人物の心境変化に関係しているのかな?

うーーーー正解(あるのかもわからないけど)にたどり着けなくて悔しい。

 

 

あと好きなのは終盤の“スカルキッズに復讐しに行く龍平らとその龍平らを止めるべく探し回る仲間たち”のシーンです。(伝われ!)

 

あのシーンの疾走感はすごいです。(小並感)

演者さんがステージ上を駆け回ってるわけでもないのに、全員が必死になって、急いでる様子に見えます。

そうさせているのは、演者さんの演技と音楽、映像、そしてキャスター付きの板(仕切り板?壁?なんて言うんだ)の移動だと考えています。

 

 

あれよくみるとその移動する壁に合わせて演者さんが袖から出てきたり戻ったりして動いてるんですよね。

見切れ席に入るとたまーにその様子が見えて、みなさんのプロフェッショナルな姿にドキドキします。

 

 

それと、演出って言っていいのかわかんないんだけど、

私たち(お客さん)の笑い声

について。

 

漫才ギャングは笑い声があってはじめて完成する舞台だなぁと良い意味で思いました。

舞台期間の終盤なんてもう

みんな!ここで笑ってくれ!!このセリフ!!そう!!!ウケたーーーー!!!👏🏻👏🏻

とか思いながら見ちゃったもんね

 

初日、出演者の誕生日、千秋楽などの特別な日には初見の人が多く観劇しているからか、笑い声がよく聞こえた印象でした。

 

ちなみに私が好きな笑いポイントは、佐山さんのセリフの

「駐車場のヤァミィ⤴️行こうぜ。」

です。

ここ、みんなもっと笑ってくれてもよかったんじゃない???🤣

 

 

この辺で演出のお話を区切らなければトンデモ長文はてブロが誕生してしまうので、我慢しようと思います。😞

 

ほんとうは“スローモーションになる場面の映画感”や“飛夫が見る悪夢のような、龍平が去ってしまう漫才シーン”の話をしたかった、、!

漫才ギャングを観劇された方、このシーンの演出について語りましょうご連絡ください。😚

 

 

 

 

 

3.原作との違いについて

 

東京公演と大阪公演の間の2週間弱で原作である小説漫才ギャングをさわりだけ拝読しました。ほんとうは完読したかったのですが…

舞台とは別物すぎてできませんでした。

 

それはそのはず、舞台は

漫才ギャング-リローデッド-

ですから!

 

パンフレットの対談にも 映画漫才ギャングを観た人は1回それを忘れて。みたいなことを言われたエピソードが書かれていたように、原作(や映画版)とは切り離して観劇した方が舞台考察がスムーズかもしれません。

 

原作を読んで衝撃だったのが、城川のキャラクターです。

トラキチ(デブタク)よりも衝撃でしたね

 

城川は舞台では大崎捺希さんが演じていたのですが、

も〜〜〜ちょーーかわいい。

佐山さんのことがほんとうに大好きなんだなーって素直に思える脚本と演技でした。

 

ところが原作を読んでびっくり

めちゃくちゃ陰湿で嫌な奴でした

 

…ごめん、大文字で書いたけど最後まで読めてないからそんな大声で言えないや。(もうなにも言うな)

 

大崎さんの城川も卑怯で臆病な感じはしました。

でも自分ほんとうにオタク脳なので1回かわいいものを認識すると感想が全部

か、かわい〜〜〜………

になってしまう低脳なんですよね。それが性。(SAGA)

 

でも全体的にみると、それでバランスが取れている感じがします。

 

スカルキッズの2人の中だと中心人物は佐山さんになるんでしょうけど、城川もすごく重要な役どころでしたね、詳しく次の項目で書いていきます✍🏻

 

 

 

 

 

4.恋愛相関図

 

 

※個人的な解釈です

+恋愛的な意味と友情的な意味、どちらも含んでいます。数人除外しています、すみません🙏🏻

 

図には書いていませんが、相方や親友、兄妹の間にも愛があります。

漫才ギャングは飛夫と龍平、はたまた石井さんとのコンビ愛がメインの

ラブストーリー

ですからね✨✨

 

こんな図を作ってまでなにが言いたいかというと、

城川が報われなさすぎる、というはなし!

 

最初こそ、マヤ姉があそこで佐山さん殴ってなかったら龍平は濡れ衣を被って傷害罪?で捕まることも、もしかしたらドラゴンフライの解散も防げたんじゃないの、、とマヤ姉にモヤモヤしていましたが、ちがうね、登場人物みんなあたたかくて、いい人たちで、ハッピーエンドだ!!

 

…盲点でした。城川だけ片思いのままで、報われた描写がなくない?

 

正確には、誰と誰が付き合った!とかいうところまでは掴めなかったので“城川だけ片思い”というのは間違えなんですけど、なぜ城川だけが可哀想だと私が贔屓するのかというと、、

 

(以下、龍平の新しい相方のネタバレがございます!自分なりの解釈をお持ちの方は閲覧をお控えください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城川が片思いしていた相手の佐山さんが、龍平とコンビを組んでしまうからです。

 

城川は、佐山さんが千波ちゃんのことを好きだと察して+千波ちゃんを襲えば龍平が必ず出てくると確信して、独断で千波ちゃんを襲ってしまいます。(実際に、千波ちゃんと佐山さんが2人で話すシーンでは城川の表情が段々と曇り、千波ちゃんを追うようにしてステージからはけます)

 

佐山さんの主観だと、

「好き、なんだろうなぁ。またアイツとつるみてぇんだよなぁ。」

的なセリフから、龍平のことが好きなのがわかって、更生してもう一度ふたり一緒になって、漫才コンビ組めてよかったねぇぇ😭😭って思えるんだけど、、

 

残された城川はどうでしょう。

あとトラキチね。

 

トラキチも相当龍平のことが好きだったと思います。

龍平に「もう帰っていいぞ!」って言われても、基本的に帰らず差し入れ買って戻ってきてましたから、、

唯一(?) 「ぅん、、。」とだけ言って帰ったのは“龍平が飛夫に解散話をするとき”だけでした。

察してくれたのでしょうね、トラキチもほんとう素敵な役😭

 

龍平と佐山さんがまた仲良くなれた裏側には、龍平に佐山さんをとられてしまった(不適切な表現かと思いますが)城川と、佐山さんに龍平をとられてしまったトラキチの存在があるわけです。

 

切ねぇ〜〜〜〜〜〜

 

ただそれと同時に、龍平ってみんなから愛されていたんだな、と感じました。

図には書いていないけど、城川を含めた登場人物全員から好かれていたんじゃないかな

 

それにしても、龍平の新しい相方が佐山さんだって伏線、

少なくないですか?

 

観劇しただけじゃわからなくて、ググッてしまいました🚨⚡

 

映画だと佐山さんがネタを見て笑ってるシーンや、龍平とのコンビのシルエットが出ているらしいけど舞台ではそういう演出もなかったし、、

 

ここで1つ、私の中で引っかかっていたことが繋がる気がするのです。👓✨

 

最後の、飛夫と龍平が再開するシーンで着ている龍平、

はじめて色物の服を着ているんです。
シャツが赤と黒のね。

 

それまでのシーンでは、タンクトップ(と見せかけた半袖も◎)やズボン、漫才用のスーツも全て、

真っ黒なんです。

 

 

 

ぜっったいなにか理由があるじゃん!!!

 

 

そうずっと思っていました。

佐山さんが新しい相方だと知って納得。

 

佐山さんの服って、

赤ジャケットなんですよ。

 

飛夫と出会って漫才の世界を知って、喧嘩でしか褒められなかった龍平の世界が色付いた瞬間を見た気持ちになりました。

 

 

 

うわ、めちゃくちゃ得意げに書いちゃったな

あとで見返した時恥ずかしくなろ〜〜っと

 

 

 

 

 

5.ドラゴンフライという名前について

 

視点を90°ほど変えて、ドラゴンフライというコンビ名についての考察を書き留めたいと思います。

 

私が思うに、

ドラゴンフライという名前そのものが、解散の伏線となっていたように感じます。

 

ドラゴンフライ、すなわちトンボは前にしか進まないことや、海を渡ることで有名な虫です。(種類によりますが)

後ろに戻ることは出来ず、体力も十分でないため大海を渡りきることが出来ない場合もあります。

 

漫才コンビのドラゴンフライと虫のドラゴンフライの性質に通じる点は、果敢に前へ進んでいったことが一つ。

 

二つ目に、目指していた場所には辿り着くことが出来なかった、という点が挙げられます。

 

ドラゴンフライとして目指していた場所を、龍平の

「ドラゴンフライが漫才でテッペン取るところ、見せてやるよ!」

というセリフから、いちばん面白い漫才コンビになることであると定義すると、ドラゴンフライは成果を挙げる前に解散してしまったため、その域には辿り着くことが出来なかったと言えます。

 

ドラゴンフライ(コンビ)≒ドラゴンフライ(虫)と考えると、ドラゴンフライが公園でコントを練習した後のシーンで龍平が言う、

「楽しいのがあの壁の向こう側にある気がする!」

というセリフが私の心にグサグサ刺さりました。(表現合ってないよ‼️)

 

 

 

だって、“あの壁”って、トンボでいう海のことじゃないですか、

 

越えられないとも知らない大海の先を見つめ、期待を胸に膨らませているんですよ、ドラゴンフライは。

こんな苦しいことないです。

 

ドラゴンフライ………………ドラゴンフライ、ドラゴンフライ!ドラゴンフライ…!

 

店長と千波ちゃんが働く居酒屋でのシーンのように、噛み締めながらドラゴンフライの名前を呟きたくなります。

 

だから、ドラゴンフライって名前が付けられた時点で、コンビとして成功する世界線はなかったのなぁ、と思いました。

 

いや、ほんとにそういう意味で付けられたのかは(リサーチ不足もあって)わからないけどね?!!?!?

 

もしそうだったら、胸がぎゅーーっとなるなぁって思う、個人の考察です、想像です。

 

 

 

 

 

6.まだ考えていたいこと

 

1つ、まだ私の想像が追いつかないシーンがあって………

 

マヤ姉と千波ちゃんが2人で夜道を帰るシーンなんですけど、

 

蜘蛛の糸ってなに

 

蜘蛛の糸って、芥川の蜘蛛の糸のことであってますか?

強欲すぎると蜘蛛の糸がちぎれて、道が閉ざされちゃうよ、みたいな??

 

でもそれだと文脈的にうまく噛み合わなくて、、

 

私も千波ちゃんと一緒にマヤ姉に対して

「それどういう意味?」

って思ってました毎回

 

誰かどういう意味か教えてください😂

留置所には1回も入ったことないけどバカなのでわからないことたくさんあります、、(自虐)

 

 

それに、2人は流れ星になにをお願いしたんだろうね

叶っているといいな🌟

 

 

 

 

 

7.良質な舞台の定義

 

良い舞台って、噛めば噛むほど味が出る、そんな舞台のことを指すと考えています。

観劇中に、

たのしい!おもしろい!

って思えること。これを絶対条件に、

観劇後に

なんで演者さんはあのときあの表情をしていたんだろう、なんであのセリフに力が入っていたんだろう、あの演出の効果は?

ってたくさん考えることができること。

その日の終演後も、千秋楽後も、頭の片隅にはその舞台のことがあって、

あれってどういう意味だったのかな。

って考え続けられる舞台ほど、良い舞台だと勝手に思っています。

 

漫才ギャングでもたくさん考えたなーーー!!

まだまだ浅はかだとは思うけど。笑

 

 

 

間違えなくこの1ヶ月の生活の中心になった

舞台漫才ギャング-リローデッド-

 

たくさん笑わせてくれました

いつかまた、ドラゴンフライに会えますように!!

 

💫🙏🏻💭